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赤ら顔を悪化させないスキンケアのポイント

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前の章で、酒さを悪化させないために

・刺激を避けること
・刺激に負けないバリア機能の再構築


が重要だとお伝えしました。

具体的にはどのようなケアが推奨されているのでしょうか。

酒さの方の中には、懸命に間違ったケアを続け、一層症状を悪化させてしまっている方も多くいらっしゃいます。この章では考え方のベースとなる基本をお伝えしますので、ぜひスキンケアの見直しにお役立てください。

刺激を避けるスキンケア

酒さを引き起こす刺激としては、紫外線や花粉といった明確な刺激から、ストレスや温度差といった分かりにくい刺激まで、色々とあります。

このうち、スキンケアで直接的にケアできるのは、ずばり紫外線と菌です。

紫外線ケアについては、別の章で解説しています。夏でも冬でも、一定の紫外線ケアが必要です。

さて菌についてですが、赤ら顔に菌が関係しているという認識をお持ちの方はあまり多くないのではないでしょうか。

実は、日本より赤ら顔(酒さ)の発症率が高い欧米では、酒さと診断されるとまず抗生物質が処方され、高い効果を発揮しています。これが世界で赤ら顔に菌が関係していると考えられている何よりの証拠です。

ではこの菌をスキンケアで対処するというのは、抗菌作用のあるものを使うということでしょうか。

もちろんそれも有効ですが、一番はオイルフリーのスキンケアを使うことです。

酒さの原因菌は油性成分を栄養として増殖していきます。オイルフリーのスキンケアを使うことで増殖をぐっと抑えることが出来るでしょう。

赤ら顔の方は乾燥肌も併発している場合が多いので、こってりとしたクリーム等で保湿をしている方もいらっしゃいますが、クリームは油のかたまり。かえって悪影響になっていないか、一度見直してみる必要があるかもしれません。

バリア機能の再構築

もし現在ヒリヒリするほどのひどい赤ら顔にお悩みなのであれば、肌のバリア機能はほとんど機能していないと考えた方がいいでしょう。

バリア機能を取り戻すためには、正しいスキンケア製品を選ぶことはもちろんですが、同じくらいケア方法も大切です。

バリア機能の大半は肌表面の角層が担っていますが、その厚みはたったの0.02mm
2枚組のティッシュを1枚ずつに剥がした時の1枚の厚みしかありません。
その角層が、肌への外的刺激の大半をブロックしてくれているのです。

メイク落としや洗顔の際はゴシゴシしない、タオルで拭く際はこすらず押さえるように。かゆくてもなるべくかくのは我慢しましょう。肌の調子が悪い時には無意識に肌を触りがちですが、それすらもダメージです。

ティッシュ1枚分の門番を、とにかくいたわってあげてください。
ピーリングなんてもってのほかですよ。

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